ミュージカル版 ゴースト (Ghost on Broadway)
3月24日、ブロードウェイでミュージカルを見てきました。 >公式サイト
かの有名な映画「ゴースト ニューヨークの幻」のミュージカル版。
ちょうどプレビューをやっててラッキーでした!
私が大好きな「オペラ座の怪人」とは全然違う毛色のミュージカルだった。オペラ座の怪人は題名の通りオペラが題材になってるので重厚でクラシカルな雰囲気だけど、ゴーストはモダンな感じ。
舞台演出とか舞台装置とかは最新鋭!って感じで圧巻。映画だとCGを使って表現している部分を舞台でどう表現するのか興味深かったけど、ゴーストになった主人公が壁をすり抜けるシーンとか、舞台で見事に表現されていて感心した。
ただ、オペラ座の怪人と比べると、歌はちょっと残念だったかもしれない。
オペラ座の怪人よりもボーカルのハードルは低そうだなと素人考えしつつ見てたけれど、モリー役の人の歌がちょっと物足りなかったかな。オダ=メイがかなり目立ってるので、オダ=メイの派手さに押されてしまっていたというか。あとはやっぱり、オペラ座の怪人の"The Point of No Return"みたいに、切羽詰まった感じがあまりしない。
お話は素敵で感動もするけれど、感情移入はあまりできない。そもそも論として現実にこんなこと起こらないですしね。それを言ったらオペラ座の怪人だっていないのだけど、三角関係の恋愛模様は大いに感情移入するところがあるので、その辺の差かもしれない。
映画の印象が強すぎて、モリー役の女の人が映画のモリーとはだいぶ違うなーと思いながら見てた。映画のモリーのほうが儚げな感じがするけど、ミュージカルのモリーはすごく現実に生きてる感じがした。
映画が儚いお伽話なら、ミュージカル版は実際にあった世にも奇妙な物語って感じが・・・。うまく表現できないけど、映画のほうが好きかもしれない。
いろいろ書いたけれど、見て楽しめるミュージカルなことに間違いはないです。感情移入できないとか言いつつ、ところどころ泣きそうになりながら見てました。最新鋭の舞台装置と舞台演出、照明などを見るだけでも価値はあると思います。私が見たときはプレビューが始まってまだ1週間だったので、本番になればいろいろと改善されている点もあるのかもしれないです。
なにはともあれ、海外の劇場で見るミュージカルってすごく好きです。
このミュージカルも終わった瞬間に自然とスタンディングオベーションだったし、観客が率先して観劇しているのを肌で感じ取れるのが好きです。日本だとなんだか真面目すぎるというか、楽しむよりも鑑賞することに重きが置かれすぎている気がしてます。日本でも海外みたいにミュージカルとか美術館とかもっと身近になればいいのに!
Ghost the Musical - Official Trailer (HD) - YouTube
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